光過敏に配慮したミュージックビデオ:なぜ大切で、どう作るか
点滅する映像は、光感受性てんかんのある人に発作を起こすことがあります。安全な映像のシンプルなルールと、PulSoundがそれを自動で適用するしくみを紹介します。
音楽ビジュアライザーはフラッシュが大好きです。キックごとに画面が点滅し、ドロップで色が跳ねる。迫力はありますが、一部の視聴者にとっては不快どころではありません。光感受性てんかんのある人は速い点滅光で発作を起こすことがあり、ほかにも頭痛や気分の悪さを感じる人が多くいます。
ルール:フラッシュは1秒に3回まで
ウェブアクセシビリティ基準WCAG(達成基準2.3.1「3回の閃光、又は閾値以下」)では、どの1秒間でも3回を超えて閃光を発してはならないとしています。ここでいう「閃光」とは、暗い→明るい→暗いといった大きな明るさの変化で、とくに画面の広い範囲で起きるものです。彩度の高い赤の点滅はとくにリスクが高いとされています。
ミュージックビデオが特に注意すべき理由
- 電子音楽は120〜175BPMが多く、1秒に2〜3回キックが鳴ります。多くのビジュアライザーはその度に光り、さらにハイハットやスネアでも光ります。
- ドロップでは全画面の白フラッシュ、色の高速反転、揺れなどストロボのような効果が加わります。
- ショート動画のプラットフォームは自動再生なので、視聴者は点滅が始まる前に選ぶことができません。
PulSoundの安全モードのしくみ
スタジオのビートエフェクト欄で「安全モード(光過敏)」をオンにします。プレビュー中と書き出し時に:
- 各フレームの平均の明るさを測定します。
- 急な変化が1秒以内に3回目の強いフラッシュになりそうなときは、直前のフレームと混ぜてやわらげ、点滅ではなくなめらかな変化にします。
- ビートに合わせたフラッシュ効果は完全にオフになります。
動き・色・形は引き続き音楽に反応します。抑えるのは激しい点滅だけです。
どんな動画にも役立つ習慣
- 全画面の白フラッシュより、動き・拡大縮小・色の変化で表現しましょう。
- 彩度の高い赤が広い範囲で点滅するのは避けましょう。
- それでも激しい場面がある場合は、冒頭と説明文に短い注意書きを入れましょう。
- テレビ放送では専門のフラッシュテスト(Hardingテストなど)を使ってください。当サービスを含め、自動ツールはその代わりにはなりません。
安全モードはリスクを下げるものであり、医学的な保証ではありません。それでもワンクリックで、より多くの人が安心して見られる動画になります。